| 今月の季題 | ７月の季題を山茶花の各地の句会の 兼題と会員の例句から選びました。 |
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滝 ７月３日 夙川句会兼題 見た目の涼しさから夏季の季題になったので しょうか。 写真は伊豆半島の「浄蓮の滝」。 急な石段を下ったところから眺める、どちら かというと“隠れ滝”のような滝です。 傍題＝瀑布 |
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上の滝下の滝へとひびき合ふ 吹田 西村妙子 |
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サングラス ７月６日 吹田句会兼題 強い日射しから目を守るのが本来なのでしょ うが、いまではファッションの小道具になっ てしまった感じも。 それでも季節感十分！ |
| 唇のまつ赤が動くサングラス 金沢 松室美千代 サングラス外せば頼り無き漢 吹田 浜田きみ子 本心を悟られまじくサングラス 大阪 西上禎子 |
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ソーダ水 ７月９日 みをつくし句会兼題 清涼という言葉がぴったり。 口中に弾ける炭酸の泡の刺激が、冷たさをい っそう引き立てます。 |
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ソーダ水ミントの一葉浮かべたる 名寄 前田美和 |
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雲の峰 ７月１６日 豊中句会兼題 ときには地上１万メートルにも達します。 雲の内部には乱気流が発生しますので、飛行 機は必ず雲の峰を回避します。 傍題＝入道雲 |
| 崩れゆく雲の上に湧く雲の峰 鈴鹿 奥 安則 一湾に小島散らばり雲の峰 津 濱口志乃 雲の峰空港島の上に湧く 門真 藤田信義 |
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跣足 ７月１７日 草笛句会兼題 「はだし」と読みます。 “裸足”とか“素足”のことです。 靴下を履かないって、快適！ 傍題＝跣、素跣 など |
| 帰省して素足に畳たしかむる 室生 新谷 均 ソックスは靴はく以外跣足の子 大阪 川端恭子 サーファーの素足往き交ふシーサイド 門司 緒方玲子 |
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日除 ７月２０日 濃尾句会兼題 役立っているのかいないのか、こんな日除け のお店をみつけました。 東京・葛飾区の駄菓子屋さんです。 傍題＝日覆 など |
| 夕日射すオープンカフェの日除かな 大阪 小林真須美 屋号染め抜きて一丈余の日除 たつの 山本龍子 日除巻きなほすべり込む夕日かな 福岡 山口裕子 |
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扇風機 ７月２７日 山茶花例会兼題 “郊外電車”の天井にありました。 まだ冷房のなかった時代です。 懐かしいシーンです。 |
| 扇風機司書のひそひそ話かな 大阪狭山 山田治男 明石焼食ふ手に小型扇風機 神戸 長井良孝 扇風機回り昭和の風起す 高知 伊野部哲也 |
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扇 ７月２６日 ひびき句会兼題 涼しげな絵面の扇からは、きっと涼しい風。 扇には視覚効果も大切です。 傍題＝扇子、絵扇 など |
| 独り言繰り言扇使ひつつ 加賀 堀口紀子 会話ふと途切れて使ふ扇子かな 神戸 大竹美智子 風よりも噂を煽る扇とも 三村純也 |
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